高屋永遠

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  • デジタル / NFT
1992年 東京都生まれ。
2012年 ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズ ファンデーションディプロマ終了
2015年 ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ 芸術学部 卒業(優等学士、次席)
2017年〜2019年 東京大学空間情報センター協力研究員

現在は東京を拠点に活動。

流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。
高屋は絵画を「存在とは何か」を問う形而上学的な探究と位置付けながら、その存在論的な探求は古典的な絵画技法を用いて作り出される色と独自の筆法によって現象的な絵画空間として現れます。

◆学歴
2015 ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ 芸術学士 修了
2012 ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーティンズカレッジ ファンデーションディプロマ修了


◆ステートメント
第83回国展入選以来(新国立美術館、2009年)、私は語りえぬ空間の出現の源泉として絵画を捉えることで制作を進めてきました。

初期の作品群においては、具象的、抽象的表現に拘らず、画面に開かれる空間において描かれた身体 や、モチーフ、記号的イメージは従来帰属している場所から異なる空間へと変性されています。特定の主題の表象としての絵画性を追求するよりも、ある物体の表象がシンボルや記号として意味形成や物語性の発信を始める以前に出現する、あるいは存在する”場所”としての絵画的空間を模索していきました。その絵画空間において、主題にはいかなる属性も与えられないと同時に体系的には多義的な状態が現出しています。

そのようにして、私の絵画空間の位相への関心は、「存在とは何か」を問う形而上学的な探究と結びつきながら発展していきました。絵画空間の中では、何かが「存在する」とした時の個体性や形態が示されるのではなく、その物体または自然現象が感覚器官への作用によって心に生じさせた主観的な性質が多義的に現出していきます。知覚の痕跡を空間の位相として変換することが私の作り出す作品の経験です。物理的な世界における物と物の関係や空間の構成を示唆するための線は用いることなく、朦朧とした不定形の形態を顔料から作られた色面と融合させるように置いています。

そうして創造された空間は、記号論的な観点においても、透視画法の視点からも、多元的であると言えます。そこには、過去、現在、そして未来といった区分は存在しません。私の絵画空間は、存在の背後に潜む深淵を、色彩を通していかに物質に留めることが可能かという探求の結果として成立します。

作品は鑑賞者の意識の中に、言語的な意味が生成され始める起点として作用するのみで、むしろ意味生成以前の様態で何かが存在しうる場を示すのです。

個展

2022年
柔らかな万象 - MONKEYGALLERY(東京、日本)
桜時 - WHYNOT.TOKYO(東京、日本)

2021年
Slowly but Surely - WHYNOT.TOKYO(東京、日本)

グループ展

2022年
diverse painting - 西武渋谷店 美術画廊 (東京、日本)
『ART IS ...』vol.1 WHAT CAFE × WHYNOT.TOKYO EXHIBITION - WHAT CAFE(東京、日本)
ASYAAF Art Fair - 弘益大学校 現代美術館 (韓国、ソウル)
CONNECTING DOTS - GALERIA AZUR Berlin (ベルリン、ドイツ)
CROSSROADS in association with 4 Galleries - WHAT CAFE(東京、日本)

2020年
The Inevitable - WHYNOT.TOKYO(東京、日本)
Things may or may not be useful but beautiful - MONKEY GALLERY(東京、日本)

2019年
Arcus Pride Art Exhibiton - Clifford Chance International Law firm(東京、日本)
ART FAIR TOKYO 2019 - 東京国際フォーラム(東京、日本)

2018年
Smile of Flowers - 小林画廊(東京、日本)
Seven Fresh Green - 小林画廊(東京、日本)

2017年
Adobe MAX Japan - パシフィコ横浜(横浜、神奈川)

2016年
On The Threshold II : Formal Presence - オリエンタル博物館(ダラム、イギリス)

2015年
On The Threshold - オリエンタル博物館(ダラム、イギリス)

2009年
第83回 国展 - 新国立美術館(六本木、東京)

受賞歴

2017年 ヤングクリエーターズアワード2017 入選 - MIギャラリー(大阪、日本)
2014年 RAW TALENT 2014 Art EXHIBITION 入選 - Dalston Department Store(ロンドン、英国)
2009年 第83回国展 入選 - 国立新美術館(東京、日本)

永日
Being all out, all day long

  • 油彩
  • キャンバス(四角)

制作年
2021年

サイズ
縦162cm x 横97cm x 奥行3cm


作品

永日
Being all out, all day long

制作年
2021年

サイズ
縦162cm x 横97cm x 奥行3cm