響孔
弦による振動の共鳴を外へ送る孔である響孔。
個人的なトラウマでチェロを見たり音を聴くと、心がざわつき眠れなくなったり、真っ直ぐ立っていられなくなるのですが、それでもチェロの音が恋しくて弾いて体調を崩したり、抱きしめないと安心出来なかったりする日々を鏡のような棘と孔から覗く瞳で表現しました。
耳元で今も鳴り続け聴こえてくるチェロの音に怯えながら、それでも手放す事が出来ない木の温もりを、憎みたいし憎んでいるのに、棘のように刺さって抜けない事を思いながら作りました。
制作年
2022年
メディウム
アクリル,鉛筆・色鉛筆,ミラー状の紙
サイズ
縦25cm x 横22.7cm x 奥行15.5cm
エディション
ユニーク
この作品の展示実績
多摩美術大学芸祭「群れるな」展示