蟷螂の夢
四年ほどつけている夢日記の内容を元に描いた作品です。
夢の中で生前の善行を閻魔に報告する黒闇天女と、悪行を報告する太山府君が、お互い逆の顔と性別を持って出てくる事。また、人力霊柩車が、悪行を重ねた末に死んだ人間の亡骸を奪ってばら撒く火車として、僕を何度も迎えにくる事が印象深かったため、描いています。
夢の中で感じる音や感触、温度や匂い、味などが、起きた瞬間消えてしまう。掌の隙間からこぼれ落ちていく水のように浮かんでは消えていく夢というものが、生きているようで死んでいて、それと同時に死んでいるようで生きているように感じました。
制作年
2022年
メディウム
アクリル,水彩,鉛筆・色鉛筆
サイズ
縦84.1cm x 横59.4cm
エディション
ユニーク
この作品の展示実績
第75回記念女流画家協会展 入選